ソラマメブログ

2011年11月16日

ヨット講習会

トレンザヨットクラブでDG470の講習会がありました。そのとき使ったテキスト(?)をご参考に。
Yacht lesson (Sorry but Japanese only)

ヨット講習会

Heading:         ヨットの向いている方向。
Boat Speed:      ヨットの実速度、1ノットは約0.514m/s
Wind Speed (Apparent ): 風の速度、Apparentは走行風を加えたもの。
Wind Angle (Apparent ):  風の方向、Apparentは走行風を加味したもの。
Sail (Sheet ):      メインセールの実際の角度
Jib (Sheet):       ジブの実際の角度
Spin (Sheet):     スピネーカの実際の角度
Heel Angle:       ヨットの傾斜角。

帆の角度は、後ろに(Sheet)というのがあります。これは、乗員が指示した角度です。
通常は実角度と指示角度は一致していますが、帆が死んでしまうと、ずれます。
帆は風で開くので、ヨットが真っすぐ風上を向いている場合は、Sheet値だけが変化し、帆は動きません。

では、風上に向かって止まってしまったヨットはどうすれば動く? 
RLでは風に流されて後進しながら舵を切る「波舵」を使いますが、SLではすぐ舵が効きます。
なので風に対してヨットを横向きにすれば帆に風があたり、動き出します。
その場合、帆はSheetで指示してあった数字まで開きます。これは静止から急加速するときにも有効です。
ヨットを風上に向けて漂わせ、Sheetをあらかじめ必要な値にセットして待機し、ヨットの向きを変えてスタートさせます。

Heal angle は、Shift+左右矢印キーを押すたびに、体重が3段階に移動します。
なるべくHeel angleが30度になるよう調整します。

ヨット講習会

帆走中にいつも見ていなければいけないのは、
上から4番目のWind Angle (Apparent)と、その次のSailです。
上下矢印キー(5度づつ変化)とページアップ/ダウンキー(1度づつ)を使って、
Sailが常にApparentの1/2になるよう調整し続けます。

次が一番下のHeal angleで、30度に保ちます。
最初のうちは、風上に体重移動することだけを気をつけてください。

ヨット講習会

余裕があったら、上から二番目のSpeedを見ていましょう。
これが段々上がるときは風をうまくつかんだとき、下がってくるときは、どこか調整が最適になってないときです。

上の図は風速10m/sの横風で、18ノット、9.25m/s出ています。
まだ帆の角度は80度の正確な半分になってませんし、ヒールアングルも少し足りません。もっと速度が出そうです。

スピネーカは130度以上で作用します。同時にセンターボードを上げると速度が上がります。
Jibを押すとスピネーカは畳まれて元に戻ります。Spinとcb、Jibとcbはいつもセットで操作するといいです。

次は、ヨットの特性を考えた走りの基本と、コース取りについて。

ヨット講習会

上の図は、ヨットの性能を示す、ポーラー線図というものです。真上から風が来ています。
一般的に、ヨットは赤い点線のような特性があります。
青い矢印はヨットがその方向を向いているときに出せる速度です。
上の▽の部分では走ることが出来ません。 DG470は風方向38度以内、Apparent方向10 度以内には進めません。

青い矢印の長さから、風に対して横に走るほうが、追い風より早いことがわかります。
また、真っすぐ風下に走ると少し遅くなるようです。

風上に向かっては、走れない範囲があります。
では、どうやって風上へ向かったら早いでしょうか?

ヨット講習会

Aさんは、ジグザグに登りました。
Bさんは、一番切り上がりのいい角度で最短距離を目指しました。
Cさん、Dさんは角度をつけて、速度を稼ごうとしました。
一番早くゴールへ着くのは誰でしょう?

まず、Aさんは、風上への方向転換(タックといいます)が多いです。
タックの途中は、帆が効かなくなり、惰性で走るだけなので遅くなります。
タックはなるべくしないほうがいいのです。
では、B、C、Dのどれが早くゴールするか、考えてみましょう。

ヨット講習会

さきほどのポーラー線図です。
青い点線がヨットの速度、縦の矢印は風上(または風下)へ向かう成分です。これをVMGと言います。

一番ヨットの速度が速い(点線が長い)のはDさんです。
しかし横へ走るので、実質ゴールへ向かう速度VMGはあまり早くないのです。

Bさんは一番効率よく風上へ切り上がりますが、速度が出ません。うっかりすると止まってしまいます。

つまり、Cさんのように、一番適した角度がある、ということになります。

同じことが風下へ走る場合(下半分)についても言えます。
真っすぐ風下へ走るより、すこし角度をつけて走ったほうが早いのです。
風下で向きを変える(ジャイブといいます)場合は、風を受けたままなので、タックよりは損をしません。
以上をまとめると、次の図のような感じになります。

ヨット講習会

風上、風下共、VMGが最大になる角度があります。
これより内側、ピンクの範囲は使わないほうがいい、ということです。

コースは風上、風下へ直接向かう場合だけではありません。
目的方向がグリーンの範囲にある場合は、帆の最適角度を保って目的方向へ突っ走る。
目的方向がピンクの範囲にある場合は、Max VMGを保ってジグザグに走り、なるべくタック、ジャイブの回数を少なくする。
舵は切ると抵抗になるので、進路はこまめに調整するのでなく、一発で方向を決めた方がいいようです。

ではMax VMGの角度はどのくらい?
マニュアルには記載されていませんが、DG470は実際のヨットがモデルですので、風上45度、風下160度くらいでしょう。

難しいのは、目的方向が40~45度の間になってしまった場合です。
じっと我慢して登り続けるか、思い切ってタックするかの判断が必要になるでしょう。
そういう事態にならないよう、ラインを選んでおくことも大事です。

ヨット講習会

上の図はRLのDG470のポーラー線図です。風速は5m/sです。
この論文のURLは、コリーさんのマニュアルに載っています。
http://www.jsaf.or.jp/gijyutu/2006/sim470/performance_analysis_470.pdf 
他にもヨットの参考になるサイトが沢山あります。以下は一例です。
http://www.ymfs.jp/project/support/materials/pdf/junior_20110307.pdf 

以上でヨットの初級講座を修了します。おそまつでした(^-)

終わってみたら、皆さん寝てた(;;) アメリカのジョークをひとつ。
 「途中寝てたでしょ、どこか分からないとこありましたか?」
 「一部分だけ」
 「それなら悪くないわ、どこの部分?」
 「こんばんわ、から、以上で終わりです、までの部分・・・」

ヨット講習会

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Posted by Temi at 06:50│Comments(2)ヨット
この記事へのコメント
Hi, After Long Time Come.
Study hard now, I "mesh" is addicted to.SL is Funny there.
Posted by Shinichi Adamski at 2011年11月16日 15:49
As I said before, I do not like V3 for many reasons.
I wish mesh not be dominant in SL,
until Phoenix can handle it.
Posted by TemiTemi at 2011年11月16日 19:04
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